インフラ先端技術産学共同講座を2014年から組織し、道路インフラを中心に革新的な検査・診断手法を研究開発してまいりました。講座ではセンサ、エッジコンピューティング、環境発電デバイス、データサイエンスなど維持管理に不可欠な分野横断型の国家プロジェクトテーマに携わり、一部土木構造物への実装が検討されています。今後、本格実装と標準化を進めるためには、更に積極的かつ野心的な戦略に基づく異分野融合と、インフラ管理者、民間、研究機関が一同に会するリアルかつサイバーな「場」が必要となります。本コンソーシアムでは、この趣旨に呼応した仲間が無機・有機的に集える、国内のみならず世界でも核となるインフラ先端技術に関するコンソーシアムを築いていきたいと思っています。
インフラ先端技術産学共同講座を2014年から組織し、道路インフラを中心に革新的な検査・診断手法を研究開発してまいりました。講座ではセンサ、エッジコンピューティング、環境発電デバイス、データサイエンスなど維持管理に不可欠な分野横断型の国家プロジェクトテーマに携わり、一部土木構造物への実装が検討されています。今後、本格実装と標準化を進めるためには、更に積極的かつ野心的な戦略に基づく異分野融合と、インフラ管理者、民間、研究機関が一同に会するリアルかつサイバーな「場」が必要となります。本コンソーシアムでは、この趣旨に呼応した仲間が無機・有機的に集える、国内のみならず世界でも核となるインフラ先端技術に関するコンソーシアムを築いていきたいと思っています。
インフラは造りこなせばそれで良いというものではありません。適切に使いこなすことが要求されます。そのためには目の前にある既存のインフラを点検し、適切に診断を下し、その結果に対応した対策、例えば補修・補強・使用制限・撤去・更新などを行う必要があるのです。そのような場面では、対象とするインフラの劣化機構を推定し、今後の供用シナリオを設定し、その経時的な性能を照査したうえで診断を下す必要があるのです。しかし、インフラの診断技術はまだ十分な確立を見ていないのが現状なのです。本コンソーシアムが、診断に関わる先端的な技術情報を共有し、次の大きな一歩を踏み出し、診断知のCOEとなることを期待するとともに実現することを信じています。